第2章 選択ー選ぶ力を取り戻す
われわれを人間にするのは、選択する能力である ー マデレイン・レングル(作家)
「もしもたったひとつのことしかできないとしたら、自分は今、何をやるのか?」
このように考えてみたことはありますか?私はこれまで、その場しのぎの選択をしてきたように思います、特に仕事に関して。
自分の時間を埋められる仕事があれば、それに取り組んでいればそこそこの成果も出て満足してしまっていたように思います。今後はサラリーマンとしてもこの考えを持って仕事に取り組む必要があるなと思いました。
選択とは、行動なのだ。与えられるものではなく、つかみとるものだ。
選択肢はかぎられているかもしれない。それでも、選択肢のなかから何を選ぶかは、いつだって自分次第だ。
やりたい仕事と自分に言い聞かせてやってきたところもあります。本当にやりたいことかと言われると難しいところです。なにせ、妻と娘2人を養っていかなければならない身。簡単に今の仕事を放り出すわけにはいかない状況でもあるので。
しかしこのまま続けても大きな成果を得るのは難しいだろうと感じるようになり、最近ブログを書き始めました。ブログを書くという選択肢を選んで、行動をしています。
「選ぶ」ことを選ぶ
私たちは長いあいだ、選択の外的側面(どんな選択肢があるか)にばかり目を向けて、選択の内的側面(選ぶ能力)を見過ごしてきた。この違いは重要だ。選択肢(物)を奪うことはできても、選ぶ能力(自由意志)を奪うことは不可能である。
確かに選択肢が多くあるほうが良いというような発想をしがちですね。オプションが複数あれば、何か失敗したときでもリカバリがきくというような考えからでしょうか。しかし本当に重要なのは、何を選ぶかということ。そしてその選ぶ能力。私たちはしばしば選ぶ能力を手放してしまいがちなのが問題です。
選ぶという行動は、難しいものだ。何かを選べば、必然的に何かを捨てることになる。手に入ったかもしれない何かをあきらめるということだ。
仕事にかぎったことではない。
普段から多くのもの、情報に囲まれている私たちは、どれも魅力的に思っていますし、上司や家族からは”大切な”お願いごとをいつもされて、それを断るなんてとんでもないと思いながら暮らしています。これに慣れてしまっているので、ついつい選ぶということを放棄してしまっています。
だが、選ぶという行動を自分のものにしないかぎり、エッセンシャル思考は身につかない。エッセンシャル思考を身につけるためには、選ぶという行為に自覚的でなくてはならない。選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないということを理解しなくてはならない。
「選ぶという行動を自分のものにする」、スタートはここからですね。
エッセンシャル思考というのは、選ぶ力の価値を理解し、大切にするということ。
選ぶ権利を手放すことを、他人に人生を決めさせるのと同じということです。
やらなくては → これをやろう
選ぶ余地がない → 自分で選びとる
以上、第2章のまとめでした。最近仕事の方では雑務が増えていて、力を入れるべきところが後回しになっていることもありますし、新しく始めたブログ執筆という作業でもいろいろやりたいことがあって、エッセンシャルに動けてないように感じています。ここは「選ぶ力」を発揮して、うまくやっていきたいと思います。