年齢も年齢なので(35歳)、リーダーとして振る舞うべき場面は増えていますし、周囲からもリーダーシップを期待されていると感じています。この本を読んでリーダーについて考えることができてよかったです。要点をまとめてご紹介したいと思います。
内容紹介
「日経ビジネスオンライン」の人気連載に加筆、書籍化!
100名以上の各界のエグゼクティブにコーチングを行っている著者が、
優れたリーダーに共通する資質や考え方、行動などを25項目にまとめて紹介します。
また、実践的な内容になっていますので、すでにリーダーとして活躍されている方のみならず、
リーダーになりたての方やこれからリーダーを目指す方にも最適の指南書です。出版社からのコメント
「リーダーシップ」は、誰か特別な人のみに宿るものではなく、すべての人の中に必ずあるものです。
なぜなら、リーダーシップとは、一人では実現できない何かを実現したいと思い、
他者に働きかけ、協力を仰ぎ、その実現を目指す力のことなのですから。
(「はじめに」より)
posted with ヨメレバ
- 作者:鈴木 義幸
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009-12-20
参考になった点、ポイントを絞ってご紹介したいと思います。
体のエネルギーを高めるための方法
- 週に1度の有酸素運動
ポテトチップを食べながらテレビを見ていると、脳には「もう終わりだ・・・」という信号が送られるそうです。逆に、有酸素運動をしていると「まだまだいける!」というメッセージが送られるんだとか。有酸素運動大事ですね。
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毎朝10分のストレッチ
天気が良い日には太陽に向かってやるとより効果的とのこと - マルチビタミンの摂取
自然物のみで作られた良質なビタミン剤であること - プロテインサプリメントを飲む
成分に茶カテキンが入っているので、がん予防の効果もあるとのこと - 水を1日2リットル飲む
代謝がよくなる、肌につや出る、元気に見える! - 夜10時以降は食べない
夜中に食べると眠りが浅くなるという副作用があるそうです - 寝る前の1時間はバラエティなどの動きが激しい映像の番組を見ない
やはりこれも眠りが浅くなる原因になるようです - 常に腹八分目
少し飢餓感がある方が脳は活発に動くんだそうです - ゆっくり食べる
体を大切にするために必要なこと - 2週間に1度、2時間のマッサージを受ける
体のケアをすることは体に良いメッセージを送ることにもなるようです - 昼間10分ぐらい目を閉じて、静かに座る
昼寝も良いといいますしね。
と、こんな感じのことを著者は習慣化されているようです。ぜひ取り入れたいですね。
逃げない力があるか診断できる質問
以下の質問にすべて、心から「はい!」と答えられるなら相当逃げない力が備わっていると言えるそうです。
- 必要があれば、どんなときでも、言いにくいことを言いにくい人に言うことができる。
- 目標達成のためには、最後の最後まで、どんな犠牲を払ってでも、やれることをすべてやる。
- 目標を達成できなかったときは、どんなことがあっても絶対に他人のせいにしたり言い訳したりしない。
- 自分のチームが責められたときは常に矢面に立つ。
- 自分に対する耳の痛いフィードバックも、正面から受け止めることができる。
- 最高の結果を出すために、自分のコミュニケーションの取り方を、状況に応じて変えることができる。
- 部下にいったん大事な仕事を任せたら、最後は責任を取るという覚悟で口出しを一切せず見守ることができる。
- プレゼンテーションをするとき、聴衆としっかり目を合わせて話すことができる。
- 自分の誇りを一切の言い訳をせずに認め、謝ることができる。
(本文より引用)
以下は目次です。
PART1 リーダーになる人が最初に取り組みたい11項目
- リーダーはビジョンを描く
権力者を惹きつけワクワクさせるビジョンを描こう
外部基準ではなく内側からの「これがやりたい!」というビジョンが人を動かす
ビジョンを描くための3つのステップ
ステップ1 ビジョンを描くための素材を集める
ステップ2 たくさん話してビジョンを構築する
ステップ3 ビジョンを文字か絵にする
- リーダーは決断する
決めるとは責任を引き受けること
決められるようになるための3つのステップ
ステップ1 決めることのデメリットとメリットを明確にする
ステップ2 すぐ決める練習をする
ステップ3 大きな決断のためにシミュレーションをしておく
- リーダーはエネルギーが高い
自分のエネルギーを高め、周りのエネルギーも高めよう
自分のエネルギーを高めてからオフィスには入っていく
心と体の両面からエネルギーを高める方法
自分も周りもみんなが主人公だと考えよう
- リーダーはやり遂げる
最後の10%の作業が全体の完成度を決める
チームのラストスパートはリーダーが鍵を握る
ゴールの前で失速しないための3つの方法
①ゴールまでではなくゴールの先をイメージする
②ゴール前で失速しないよう対策を考えておく
③ゴールから逆算して行動を計画し、ゴール間際のアクションをより具体的にしておく- リーダーはスピード感が速い
リーダーの「スピード感」が速いと組織の行動が速くなる
すぐれたリーダーは並外れたスピード感を持っている
自分と周囲のスピード感を高める方法
週末はリラックスしたほうがいい
- リーダーは何かをやめることができる
「やめる」からこそ、新しいものを創造できる
やめることのメリットも考えておこう
実際に何かをやめて、爽快感とエネルギーの高まりを体験してみよう
- リーダーは聞く
話を聞く社長が成功する3つの理由
話を聞けない社長が多い3つの理由
聞くことができるようになる3つの方法
①聞くときにメモをとる
②自分が話しているとき、相手に感想や意見を求める
③第三者に常にチェックしてもらう
ただし、いつも聞く必要があるわけではない
- リーダーは人前でうまく話せる
練習をしていないのだから、うまく話せないのも無理はない
上達に向けてチャレンジしてみよう
人前でうまく話せるようになるための5つのステップ
ステップ1 モデルを作る
ステップ2 ビデオに撮る
ステップ3 修正点を一つに絞る
ステップ4 周りからのフィードバックを求める
ステップ5 話すことをとことん楽しむ
- リーダーは誘う
すぐれたリーダーは常に人を誘っている
誘う力を高める3つのステップ
ステップ1 何でもいいから誘って「誘い慣れる」
ステップ2 誘いの精度を高めるため、イメージを詳細に語る
ステップ3 それを実現することの相手にとってのメリットを語る
- リーダーは逃げない
あなたの「逃げない力」はどのくらい?
自分の中にうまれる「怖れ」から逃げず、それに立ち向かう
「マジックワード」で言い訳を一掃しよう
逃げ場を奪って、逃げない姿勢を体に染み込ませよう
- リーダーは自分を客観視できる
自分を客観視できると成長できる
自己客観視力をつける3つのトレーニング
①フィードバックを受ける
②自分以外の人の立場に立って自分を眺めてみる
③自分のことを他人に紹介する文章を書いてみるPART2 部下のリーダーシップを育てる4項目
- リーダーは約束を守らせる
約束をするとそれを守ろうという意識が働く
仕事の上で、約束の力を有効に使おう
ちゃんと言語化して約束しよう
- リーダーは部下のリーダーシップに火をともす
フォロワーが生き生きと働くのが真のリーダーシップ
すべての人の内側にはリーダーシップがある
魅力的なリーダーは、「人のために」を考え実行している
- リーダーは組織の全員をリーダーと見る
メンバーのリーダーシップを開花させるために質問をする
メンバーを「フォロワー」ではなく「リーダー」と見よう
1人の強いリーダーを待望するのではなく全員をリーダーにしよう
- リーダーはリーダーを育てる
すぐれたリーダーは次のリーダーを育成している
あえて無理難題を与え、理不尽さに慣れさせるPART3 自分自身とチームの主体性を高める10項目
- リーダーは組織の緊張感をコントロールする
適度な緊張感を場に作り出そう
緊張感をつくり過ぎている場合の弱め方
「これだけは譲れない」という軸が適度な緊張感を生み出す
- リーダーは楽観的である
リーダーは「用心深く、楽観的」であれ
楽観性は学習して身につけることができる
楽観性を高めるためのエクササイズ
- リーダーは慢心しない
戦国武将も、経営者も、自身の慢心こそが最大の敵となる
慢心を防ぐ秘訣は、現状に満足せぞ新しいことに挑戦すること
慢心が起きないようにする3つの習慣
①肩書きが通用しない場に身を置いて活動する
②多くの本を読む
③新しいチャレンジをする
- リーダーは自分に前向きの質問をする
自分自身に対してする質問を変えると、行動が変わる
物理的に場所を移動するときが、質問を切り替えるチャンス
「すべて自分次第だ」というスタンスで自分に問いかけよう
- リーダーは多様性を尊重する
相手を知る前に、自分を知ろう
国民性ではなく、個人としての性格に目を向けよう
明快なビジョンとミッションを持とう
- リーダーはリーダーシップを学んでいる
リーダーシップを学ぶ6つの手順
① 本を読んで全体像を把握する
② いろいろな分野のリーダーの中から自分のモデルを見つける
③ モデルの特徴をもとにアセスメントをつくる
④ アセスメントで自分自身を評価し、周りの人にも評価してもらう
⑤ モデルを目指して行動プランを立てる
⑥ 行動プランを実行し、継続する
- リーダーはストレスをコントロールする
最適なストレスのレベルに自分をもっていこう
オプティマル・ストレスにする3つの方法
①呼吸をゆっくりとする
②体を緊張させ、弛緩させる
③心の中で感謝する
- リーダーは反応を自分で選択する
反応は自分で選ぶことができる
相手はコントロールできないが、自分自身はコントロールできる
- リーダーは退路を断つ
人は誰でもリーダーになることができる
退路を断って「すべては自分次第」という感覚を持とう
- リーダーは情熱を自分で生み出す
内側に情熱をつくってから、物事にあたる
内側に情熱を作り出すために、自分に問いかける
必要なものはすべて自分の内側にあるリーダーになる人の必読書50冊
*別記事でまとめます
25のポイントに絞って、リーダーとして必要なことがまとめられています。巻末の必読書リストもよかったので別記事でまとめて紹介したいと思います。