『あたらしい戦略の教科書』を読んで戦略を考える②

第2章のポイント(適切な情報収集と分析をするには?)
情報収集と分析により、未来をできる限り正確に予測し、
「未来の不確実性」を下げることで、戦略立案はより容易になる
不確実な未来を、情報収集と分析によってどれだけ正確に予測できるか。ここからスタートです。
未来をより正確に予測するにはー
①なるべく近い未来を予測する
②未来を自らの手で作り出す
③現状を正しく分析する
ーの3つの方法がある。
遠すぎる未来は予測するだけムダということ。あるいは未来を作り出す意気込みも必要ということです。
未来をできる限り正確に把握する力(=情報力)とは、
「情報の収集力」と「情報の分析力」の掛け算で決まる。
両方の力が高まって、より大きな力を生むことができる、シナジー効果ですね。
競合との勝負を有利に進めるためには、
競合との間に「情報力の格差」を生み出すことが重要である。
当然競合も情報収集、分析していますからね。どうやって差をつけるか。それも戦略の一つです。
自社が独占的に事業展開できる「スイート・スポット」が明らかになれば、
その活用・維持・拡大を図ることが戦略の議論の中心となる。
戦う場所を間違えてはダメですね。
最も優先順位の高い情報とは「顧客情報」である。
競合と競うべきは「顧客の理解度」であり、むやみに競合情報を集める必要はない。
ついつい競合の情報は気になってしまいます。製品の情報や、実績など。でも一番大事なのはお客様の情報、これは常に覚えておきたいですね。
貴重な情報とは商品である。
①ドライ情報の収集
②インタビュー
③Give5乗の実践
ーにより貴重なウエット情報の入手可能性は高まる。
Give5乗の法則:情報はGive&Takeするものではなく、Give&Give&Give&Give&Giveするもの。そうすることで必要な情報がどんどん集まってくるというもの。ドライ情報:本や雑誌、Webなど広く一般に公開されている情報
ウェット情報:人づてにもたらされる情報
情報収集とは常に不完全なものである。
多くの戦略とは、全体の5%程度のウエットな事実を軸に立案・実行されている。
この5%の見極めにかかっているともいえます。完璧主義に陥りすぎると良い結果を生まない。
ビジネス上の戦略には
①ファイブフォース分析
②ブルーオーシャン戦略
③バリューチェーン分析
の3つのフレームワーク分析の基本ツールとすると良い。
・ファイブフォース分析:業界の収益性を決める5つの競争要因から、業界の構造分析をおこなう手法
・ブルーオーシャン戦略:競争の激しい既存市場を「レッド・オーシャン(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)」とし、競争のない未開拓市場である「ブルー・オーシャン(青い海、競合相手のいない領域)」を切り開く
・バリューチェーン分析:企業が提供する製品やサービスの付加価値が事業活動のどの部分で生み出されているかを分析する手法
以上、第2章のまとめでした。
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