『一流に見える服装術』で一流に見られる

男性のスーツをメインに、「6ポインツ・メソッド」を用いて
様々なシチュエーション、体型別に細かいアドバイスが書かれた本書。

著者はファッション誌を見てこう思ったそうです。「ファッション好きの人が、ファッション好きの人のためにつくり、紹介する服は普通のビジネスマンでは手が届かない金額のものばかり」。確かに私もそう思うことがありました。

この本は「センスも知識もいらず、なるべくお金をかけずに、正しいビジネススタイルの服装ができる本があれば」という著者の思いがつまっていました。

就職活動でスーツに悩んでいる人や、4月から新入社員として働くうえで服装に悩んでいる人。4月を機に見た目を変えて頑張りたい人。そんなみなさんの参考になればと思います。

目次
第1章 一流は「身だしなみで人生が変わること」を知っている
第2章 一流は「その場に最適な服装」を着こなす
第3章 一流は「自分の体型に合った服」を身につけている
第4章 一流は「アイテムを相手目線」で選ぶ
第5章 最小の投資で最大の効果を得る「これだけワードローブ」
第6章 「これをやったらアウト!」な着こなしNG術

第1章 一流は「身だしなみで人生が変わること」を知っている

この本の面白いところは、随所随所でファッション関係の名言が紹介されていること。
例えば第1章の冒頭にはこちら。

ファッションで人生を変えたアメリカの大統領選

   外見で人を判断しないのは愚か者である

オスカー・ワイルド(アイルランド出身の詩人、作家、創作家)

とか、

服装を変えただけで、営業成績が劇的にアップ

ファッションは毎日を生き抜くための鎧である

ビル・カニンガム(NYタイムズの伝説のファッションフォトグラファー)

こんな感じで。名言+それにまつわるエピソードという感じです。これだけ拾い読みしても面白いです。そして著者の第1章のまとめの言葉もなかなか素晴らしい。

あなたが「何者であるか」を相手に一瞬で伝えるのが外見。
服によってあなたが変わるから、人生が変わる

第2章 一流は「その場に最適な服装」を着こなす

TPOに合わせた服装を選ぶための指標として、フォーマル度という考え方が紹介されています。服をまとわないを0度とし、最もフォーマルな正礼装を10度として、4度から10度までの7段階のそれぞれの最適な服装、アイテムが掲載されていました。

例えば4度であれば、スポーツ観戦や近所へ買い物というシチュエーションが設定され、それぞれあると良い上着、ボトム、シャツ・インナー、ネックウェア、靴の具体例が提示されています。

手持ちのものと比較して何が不足しているのかが明確になるので、買い物の参考になりますね。私も服を買いに行くとついつい同じようなものばかり買いがちです。

あとはネイビーのスーツとシャツの組み合わせ例、グレーのスーツとシャツの組み合わせ例、Vゾーンで与える印象の違いのマトリクスなど、今すぐ活用できる事例がたくさん紹介されています。

Vゾーン一覧表通りにするだけで、まわりの評価が変わります。
服装を変えるだけで自信が持て、人生に前向きになれます。

第3章 一流は「自分の体型に合った服」を身につけている

4体型のそれぞれのおすすめスタイルが紹介されていました。

【ポッチャリ体型】は全体を「オーバル型」にまとめる
【やせ型】は細く「I字型」にまとめる
【がっちり体型】は「ボックス型」にまとめる
【背が低い体型】は「V字型」にまとめる

といった感じです。

やせ型に似合う服の選び方

   やせていることほど美しいものはないわ

ケイト・モス(英国生まれのファッションモデル)

例えばやせ型であれば、、

ー上着

  • シルエットも、もちろん細め。ダブルブレストも意外とおすすめです
  • 素材は季節に合うボリューム感があるものを選びましょう
  • 生地のカラーは膨張色の淡いグレーやライトベージュ。明るい色のジャケットに薄いグレーのパンツなどもおすすめです。これらの色が合うのはやせ型の特権です。積極的に試してみてください
  • ジャケットは肩パッドがしっかりと入ったタイプを選びましょう。
    (以下省略)

といった形で、上着、パンツ、シャツ、靴、小物アイテム、アウター等の観点ごとに具体的なアドバイスが載っています。もちろんやせ型意外の3体型についても。

これも大変参考になります。

第4章 一流は「アイテムを相手目線」で選ぶ

ここでは「メガネ」「腕時計」「バッグ」「財布」など、サブ的なアイテムのチョイスに関するアドバイスが紹介されています。

品のある小物選び方

   愛は幸運の財布である。与えれば与えるほど中身が増す

ヴェルヘルム・ミュラー(ドイツの詩人)

第5章 最小の投資で最大の効果を得る「これだけワードローブ」

原則通りにするだけで、服選びに迷わず、最適な着こなしができる

スーツの色はネイビーとグレーを選ぶ。
春夏物2着、スリーシーズンが2着、秋冬2着が最低限必要

こういった原則を提示してもらえるとありがたいですね。私もこれを参考にスーツを取り揃えたいと思います。

同様にネクタイ、ビジネスシューズの原則も紹介されていますので、本書をチェックしてみてください。

第6章 「これをやったらアウト!」な着こなしNG術
アウトを避けることも「一流に見える服装」に近づく最短ルートと著者は言います。
清潔感に欠ける、スーツのポケットが小物入れ代わり、柄スーツと柄シャツ、柄ネクタイ、など避けるべきスタイルが最後に紹介されていました。

いかがでしたでしょうか。
最後に個人的にすごく気に入った名言を紹介します。

   お洒落をしない人間は、泥棒より酷いと思う

宇野千代(小説家、随筆家)

 いい言葉ですね。お洒落にも気をつけていきたいと思います。
スーツ関連の書籍は以前にこちらをご紹介しました。こちらも参考にしてください。

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