電通史上最年少でエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターになった鬼才が放つ思考の技術集。
書籍では68の言葉が紹介されていますが、その中でも印象に残ったものをいくつか紹介します。
環境のせいにする暇があるなら、環境を変える力を磨け。
基本的に環境は悪いものと思って、環境に屈せず、変えていく力を身につけることが大切ですね。
楽しい仕事をしているのではない。楽しく仕事をしているのだ。
楽しい仕事の中にも、楽しくない要素はあるし、楽しくない仕事の中にも楽しさを見出すことは可能。
大事なのは楽しめる要素を見つけること、「楽しく仕事をする」努力をすること。
できるか、できないかの最初の分岐点はやるかやらないかだ。
間違いのない真理、始めないと何も成し遂げられないということ。だからやり始める。
成長したいのなら出来たことよりも、出来なかったことに目を向けろ。
できたことは素直に喜ぶとして、目を向けるべきは出来なかったこと。ここに成長の糧が眠っている。
自分のアイデアは、いじめ抜くことで研ぐ。
自分が思いついたアイデアを過信しすぎず、都合の悪い情報、意見もたくさん集めてアイデアを叩くこと。
こうすることでアイデアは磨きがかかり、輝きを増していく。
いちいち怒れ、そしていちいち不安になれ!怒りが思考量を増幅させ、不安が思考に深さを生む。
怒っているときは力一杯生きているときで、不安な時は、死ぬほど考えている時とも言える。ネガティブな要素だけではないということ。
「思考力」より「思考量」。その案件について地球上で一番考えている人間であれ。
考えて、考えて、考えて、考えて、考えて・・・
アイデアは実行するまでが、アイデアだ。
思いつく人は1,000人、頭の中で構想する人が100人、形にするために手を動かすのが10人、実行まで持っていけるのが1人
クライアントですら自身の課題を分かっていない。
これは本当に最近そう思う。私たちがなんとなく不調で病院に行く時と一緒。じっくりと話を聞くことが必要。
言葉にする。書く。絶対に、書く。
課題を正しく認識する=言語化できる、ということ。書ける・書けないで自分の理解度が測れる。
問題の9割は「手段と目的の逆転」が根本にある。
強烈な使命感や効率の追求の中でいつの間にか目的と手段は逆転していく。常に本来の目的を意識する必要がある。何のために自分は動いているのか、当たり前のことを何ども問いかけて。
嫉妬しなくなったら仕事を辞めたほうがいい。
著者は毎年、「悔しかったオブ・ザ・イヤー」を選出しているそうです。悔しいと思わされた仕事を選び、理由と分析を書き留めて自分の仕事につなげていく、と。悔しくて苦しい嫉妬から逃げたら成長はないということ。
必要なのは、折れない情熱ではなく、折れても蘇る情熱。
どれだけ努力しても失敗に終わることがあるのが仕事。折れたっていいんです。また蘇れば。
いかがでしたでしょうか。最後の言葉は勇気付けられるものですね。気に入りました。
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