米国ビジネス書の第一人者、ブライアン・トレーシーの最新作です。世の中にはたくさんのビジネス書やビジネスメソッドがあって、何から取り組んだらよいかわからないという方にオススメです。
コンパクトサイズの単行本、ページ数も100ページ弱なので、サクッと読めますし、いつでも手元に置いておけるのが良いですね。
気になったポイントを紹介したいと思います。
また巻末には参考文献が紹介されていましたので、そちらも記事の最下部でまとめておきたいと思います。
- 作者:ブライアン・トレーシー
- 出版社:文響社
- 発売日: 2018-02-16
Amazon紹介ページより
内容紹介
仕事、人間関係、全てを成功に導く、
「極度集中」の秘訣を
『カエルを食べてしまえ!』などのベストセラー著者にして、
米国ビジネス書の第一人者が書き下ろしました。何歳からでも。今、どんな状況でも。
本書のメソッドは、シンプルで効果絶大。
・限られた時間で最大の成果が出せる
・思考がポジティブに保たれ、成功が加速していく
・重要なことだけに、時間と力を注げる
・力強い味方、最良のパートナーが現れる
・年収が倍になる
・限界の壁を超えられる
本書のタイトルですが、「極度集中」となっていますが、わざわざ訳す必要なかったと思うんですけどね、原題のSUPER FOCUSのほうが好きです。
余談ですが、著者の「フォーカル・ポイント」も名著なのでオススメです。
ちなみにフォーカル・ポイントも2016年に改題されて「大切なことだけをやりなさい」になっています。これも原題のままがよかったんですが。。。とここまで余談です。
冒頭でも述べましたがご紹介する『極度集中』は何よりコンパクトにまとまっているのが素晴らしいです。「10分×6日間で読める」という帯にも書かれている通り、ぎゅっと凝縮されています。
才能とは「集中の量と質」だ。
というフレーズに集約されていますが、才能とは以下のことを言います。
あるものに対して、いかに長い時間、没入し続けられるか。そして、冴えた状態で向き合い続けられるか。
「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」という言葉が世の中にはありますが、私たちの大半こんな感じで人生を過ごしていると言います。
意義のないことに時間を浪費している
そして、鉄砲の弾がなかなかあたらないまま、自分には才能がなかったとあきらめて疲弊してしまうのです。
一方「集中」してトレーニング励んだらどうでしょうか。トレーニングを受け、真剣に向き合い、意義のないことには時間を使わない、こういった姿勢を続けていけば、いずれ「天才」と呼ばれるようになります。
あなたにとっての最初の一歩は、そういった「集中を妨げるもの」に何度手を止め、思考を妨害されているかに気づくことだ。
例えばこの集中を妨げるものの代表例がSNSやゲームです。これらは、脳内に瞬間的にドーパミンを放出させるため、非常に中毒性が高いのだそうです。私も仕事をしながらついついInstagramなど見てしまうことがあります。今後は時間を決めて見るようにしたいです。
集中を邪魔するものはすべて「成功への障壁である」と捉えて取り組む必要があるということです。
明確な目的はどんな困難にも打ち勝つ活力となりますし、逆に目的がない場合は、平坦な道でさえ進めないことになってしまいます。
人生の指針を正確に定めることがまず必要です。
「価値観(何が大事か)」
「未来像(何になりたいか)」
「目的(何をしたいか)」
「使命(他者のために何をしたいか)」
これらによって人生の的は作られます。そして指針は仕事や家庭、趣味などジャンルごとに考えると良いそうです。
指針を明確にする質問が紹介されていました。一部抜粋してご紹介します。
- どんな人生を送りたいか?
- もっとも十四する価値観や信念は何か?
- 亡くなった後でどのように思い出されたいか?
- どんな自分が好きか?
- 他人のために、あなたがもっとも貢献できるものは何か?
中でも人生の質を向上させるには、上記の「他人のために、あなたがもっとも貢献できるものは何か?」を重視すると良いそうです。
ステップ1 能力や時間など、自分を制限するものを外す
ステップ2 書き出す
「自分事か?(=Personal)」「ポジティブか?(=Positive)」「現在形で考えているか?(=Present)」
ステップ3 目標の優先順位を決め、期限を設ける
ステップ4 必要なタスクをリスト化し、スケジュールに組み込む
ステップ5 実行する
ステップ6 継続する